承継飼養サポートプログラム

令和4年9月、飼い主さんに”もしも”のことがあった時に備えた、動物たちの行く末を護るための支援策として、承継飼養サポートプログラムを開始致します。


「承継飼養」とは、長期入院や施設への入居、その他さまざまな理由によりお世話ができなくなってしまったような飼い主様の ”もしも”のときに備え、伴侶動物の安心できる引き継ぎ先を事前に確定しておくしくみのこと。


「動物に財産を遺す」という発想ではなく、「引継ぎ先を事前に確定しておく」という点に力点を置いていることが大きな特徴のひとつとなっています。


飼い主様の”もしも”に備えたしくみとしては、信託制度等を活用した動物に財産を遺す方法や、動物の世話をすることを条件(負担)として、金銭を贈与する「負担付遺贈」といった手法などが利用されてきました

しかしながら、信託制度の利用には設定時に最低でも数百万円といった高額な費用が発生するほか、信託の最大の目的は「財産を遺すこと」であることから定期的な財産管理の報告が必要となる等引き受ける側の負担が 大きく、複雑な契約関係が発生する等、動物の未来を支える仕組みとしては、使いやすいとは言い難いものとなっています。

また、負担付遺贈についても、”動物の世話を「負担」として、「金銭」を贈与する手法” であることから、贈与する主体あくまでも金銭となっており、譲渡時期が現在の飼い主様の死亡時のみとなってしまう、きちんとお世話をしてもらえるのか信用性に不安が残る・・等、動物の未来を支える仕組みとしては実効性が弱いことが問題であると感じてきました。

そう言った状況を打開するため動物に財産を残すのではなく、「飼養を引き継いでいただける次のお引き受け先を確保し、安心して暮らせる環境を事前に整えておくこと」こそが大切なのではないか・・・との想いから、この「承継飼養」というしくみを考案致しました。

飼い主様の想いを承継して飼養のバトンをつないでいく・・・という意味のこもった名称です。


”大切なのは、「財産を遺すこと」ではなく、「安心して暮らせる環境を事前に確保しておくこと」である。”との認識のもと、この課題解決を最大のミッションとして問題に取り組んで参ります。


動物の暮らしのバトンを安心して次のお引き受け先につなぐためには、贈与、後見、遺言、相続等の法制度を活用し、それぞれをうまく組み合わせながら、しっかりとしたサポート体制を構築していく必要があります。


動物病院、保護団体、トリミングサロン等、動物たちと深く関わる方々にもご協力をいただき、皆様のご状況に寄り添うサポートを目指します。

動物たちの幸せな未来に向けて、共に考えていきましょう!!


※「承継飼養」は、小杉 薫の登録商標です。

サポートプログラム実施内容

※本事業は、動物病院、保護団体、トリミングサロンの方々にご協力をいただきながら準備を進めております。


私自身、愛玩動物飼養管理士、トリマーの資格を保有しており、動物取扱業登録事業者(神奈川県第一種動物取扱業 保管 第190016号)となっております。

安心してご相談ください。